レンジャー

せつなくって、何とも言えないきもちになりました。


りょんちゃんのレンジャーを読んで、1年まえの事を思い出しました。
私の家で、ゴールデンレトリバーの雌のエルという犬を飼ってました。
ずっと可愛がっていて、空気のようで、そこに居るのが当たり前な存在でした。
ある日、いつものように家に帰ると、玄関にエルが居なくて。
おかしいと思ったけどそのまま問い詰めることもなく夜ご飯を食べてた、
そしたらお父さんが言った。
「エルね、最近ずっと体調悪かったやろ。今日の朝、死んだんよ。」
真っ暗になった、信じられなかった。
いつもいつもそこに居てくれた。
出掛ける時、一番最後に見送ってくれて帰って来るとき、一番最初に迎えてくれるのは他でもないエルだった。



私も、同じだった。
可愛がっていたのは、きっと最初だけだった。
よく散歩に連れていったのも、お腹なでなでしてあげたのも、頭をぽんぽんしてあげたのも、
最後にしてあげたのはいつだったっけ?
エル、ごめんね。ごめんね。
後悔ばっかりだった。
こんな私でも家族って思ってくれてたかな?って。
でも今ならわかるよ。エルはいつだって優しかったから、笑顔だったから、こんな事心配する以前にきっともっとずっと前から家族だったんだよって。
あれから玄関でエルの姿を見ることはなくなったけど、いつだってあそこはエルの指定席だよ。



思い出したら切なくなりました。
亮ちゃん、大丈夫。犬は、飼い主に似るんだよ。
亮ちゃんがチビちゃんの事を”家族”って思ってるように、チビちゃんも亮ちゃんを”家族”だって。
きっと思ってる。